※この記事は、Yotubeの動画の書き起こしです。以下のURLからより詳細な資料をダウンロード可能です。
今回はSEOのアフィリエイトのCVR改善についてお話ししたいと思います。具体的な手順としては、以下のステップではじめます。
- 現状値の算出
- 改善余地の算出
- 施策の優先順位付け
- ABテスト
現状値の算出
まず、現状値の算出について見ていきます。
アフィリエイトのCVR改善を行う際、CVRをどう計算するかが重要です。
メディアアナリティクスでは1記事あたりの売上を確認することになります。
その売上は、PV・CVR・平均単価・承認率を掛け合わせた数字となります。
具体的な数字を入れて見てみましょう。
仮に
- PVが3000
- CVRが0.5%
- アフィリエイトで発生した報酬の平均単価が1万円
- 承認率が50%
だとすると、計算結果は75,000円になります。
メディアアナリティクス側のUI確認方法
この数値をメディアアナリティクスで確認するためには、まずメディアアナリティクスにログインして、メディアを選択し、サイドバーの記事分析を選び、記事ごとのPV、CVR、平均単価が表示されていることを確認してください。
ここで売上順にどのくらい出ているのか、細かなKPIが見えるようになります。
改善余地の算出
次に、改善余地の算出についてです。
これは具体的に、どこかのKPIを変更したときに、どのくらい売上を変えることができるのかを定量的に示すことを指します。今回はCVRの改善を行うため、CVRの改善幅を見ていきますが、CVRが今0.5%だとすると、どこまで目指せるのかが気になると思います。
弊社のメディアアナリティクスには、様々なアフィリエイトメディアのCVRを見てきたデータがあります。一般的に、CVRは1%から20%の間で推移します。特に、エンジニア転職エージェントなどの特定のニーズを持つキーワードで、無料商材かつ複数登録可能なものだと、CVRは5%〜20%目指せます。
逆に、有料商材で単一登録となると、CVRは2%から3%程度になります。
これらの数値を基に、CVRの改善余地を算出していくことが重要です。
顕在ビッグキーワードと顕在ロングテールキーワードについても考慮し、対象のキーワードがエンジニア転職エージェントであれば、
上限のCVRを5%から20%と想定できます。保守的に5%と仮定すると、実際には売上は10倍の改善余地を持つことになります。
メディアアナリティクスでの確認方法
メディアアナリティクスで記事ごとの改善幅を算出する方法は、記事分析のページから個別記事に遷移し、目標PV、CVR、単価を入力すると、目標売上や改善余地が表示されます。
どの記事からCVR改善するべきか
さて、どこから改善を始めるべきかという点ですが、これは既に
- PV数が大きいページ
- 相場よりもCVRが低いキーワード
を狙うと良いでしょう。
理由は、CVR改善の成功時に売上へのインパクトが大きくなるからです。PV数が大きいほど、改善が売上に与える影響も大きくなります。
次に、相場よりもCVRが低いキーワードを見ていきます。明らかにCVRが低い記事を対策することで、すぐに成果が出やすくなります。そのため、まずはPV数が多くCVRが低いキーワードを見つけましょう。
メディアアナリティクスでの実現方法
ABテスト
施策を実行する過程で、CVR改善が計測できずに効果が分からなかったという事態にならないように、ABテストの結果をログとして残しておくことが重要です。最終的には、目的と現状の数値を時系列に並べて表示できると理想的です。具体的には、検証期間前後の数値や、それぞれのKPIの数値を示すことが重要です。
データ集計をスプレッドシートで行う場合、Google Analytics APIとASPのコンバージョンデータを前処理し、VLOOKUPを使用して必要なデータを集めることになりますが、この作業は非常に面倒なので、弊社のメディアアナリティクスを利用していただくと便利かと思います。
Media Analyticsでの実現方法
実際のABテストの手順ですが、メディアアナリティクスでは、まずメディアを選択して「施策を追加」に移動します。対象の記事を選び、検証期間を指定して施策を作成します。施策作成後には、ABテストの画面が開くので、そこで数字を見て判断していきます。
具体的なCVRに対する改善策については、別の動画で詳しくお話しする予定ですので、よろしくお願いいたします。
以下のフォームから今回利用したスライドのダウンロードが可能です。