この記事では、コンバージョンをメディアと記事に紐付ける際に具体的な方法を解説していきたいと思います。
記事・メディアと紐づいていないことをどうやって判断するのか
メディアアナリテょくす上で、記事・メディアと紐づいていないことを判断するためには、以下いずれか2つの表示がされていることを確認してください。
- メディアが紐づいていない場合:コンバージョン一覧画面で、記事とメディアが紐づいていないと表示されていること
- 記事が紐づいていない場合コンバージョン一覧画面で、「紐付きなし」と表示されていること
コンバージョン一覧画面で、記事とメディアが紐づいていないと表示されていること
コンバージョン一覧画面のフラッシュメッセージで下記のように表示されていることを確認してください。
コンバージョン一覧画面で、「紐付きなし」と表示されていること
コンバージョン一覧画面のコンバージョン詳細で、以下のように表示されていることを確認してください。
なぜコンバージョンと記事・メディアとの紐付けが起こらないか
メディアアナリティクスでは、コンバージョンをASPから連携した際に、以下のようにして、記事とメディアを紐付けます。上から優先順位順に紹介します。
- コンバージョン編集画面で、手動でメディア, 記事との紐付けを設定した場合
- CSV、もしくは手動でコンバージョンのカスタムリファラを設定した場合
- ASPのデフォルトのリファラがフルパスで取得されている場合のリファラ
- ASPのリファラでドメインのみ取得できている場合、メディアアナリティクスの中で最もドメインが近いものに紐づける
- ASPから取得したリファラが存在しない場合、ASPを紐づけたメディアへインポートする
- ASP側のリファラが、メディアアナリティクス上に存在しないメディアのリファラの場合、どのメディアにも紐付けない
この場合、6に該当する場合がメディアと記事が紐づかない状態になります。
特にサブディレクトリで運営しているメディアで、コンバージョンのリファラがドメインのみ取得されている場合、メディアとコンバージョンが紐づかなくなります。
コンバージョンの紐付け方法について
コンバージョンのリファラが存在しない場合、以下のように対応することができます。
- コンバージョンの移動機能を利用して紐づける
- コンバージョン一覧画面で手動で紐づける
- CSV経由で紐付ける方法(カスタムリファラを利用)
コンバージョンの移動機能を利用して紐づける
利用想定:
・メディアが紐づいていないコンバージョンが大量に存在する場合
・メディアは紐づいているが、記事が紐づいていない場合。(パラメーターなどの値を使って記事を照合したい場合)
コンバージョンの移動機能を利用すると、コンバージョンの紐付きをメディアのみ一括で変更することができます。
メディアとの紐付きのないコンバージョン数が多い場合は、まずコンバージョンの移動機能を利用して、一気に紐付けを行うとよいでしょう。
具体的なステップについて解説します。
まずコンバージョン一覧画面をクリックします。
コンバージョン一覧画面で、紐づくメディアをなしで検索します。
検索の結果、メディアが紐づかないコンバージョンが一覧表示されます。
チェックボックスがございますので、メディアが紐づかないコンバージョンをチェックします。列名のチェックボックスをクリックすると、一括移動することができますので、そちらで対応するとスムーズです。
チェックボックスをクリックしたら、コンバージョンの移動をクリックします。
コンバージョンの紐付け先のメディアを指定して、移動をクリックすると、コンバージョンの移動が行われます。
コンバージョン一覧画面で手動で紐づける
利用想定:
・メディアのみではなく、記事が紐づいていないコンバージョンが存在する場合
以下の手順に沿って紐付けを変更してください。
まずメディア画面に遷移し、左側のサイドバーからコンバージョン一覧
をクリックします。
紐付きなし
と記載されているコンバージョンの編集ボタンをクリックします。
コンバージョン編集モーダル が表示されます。
- 紐付き先の記事
- 紐付き先メディア
を指定してください。
この際、紐付け先のメディアと紐付け先の記事が存在しない場合は、事前にメディア設定からメディアを追加するか、記事を追加するようにしてください。
更新を行うとメディアの紐付けを行うことができます。
CSV経由でカスタムリファラを更新する方法
利用想定:
・ASP側でリファラが取得できていないが、自社の計測システムでIDなどからどの記事からコンバージョンが発生しているか判断できる場合
・コンバージョン数が大量に存在し、一気に紐付けを行いたい場合
手動による紐付けの更新は、コンバージョンの数が多い場合、困難です。
そのため、CSV経由でカスタムリファラを利用して、インポートする方法を解説します。
カスタムリファラとは
カスタムリファラとは、ASPからインポートするリファラとは別に、メディアアナリティクスユーザー側で定義するリファラとなります。カスタムリファラを指定すると、そのリファラ情報を元にメディアの情報の紐付けを行います。
カスタムリファラの指定方法
大きく分けると、以下のステップで進めます。
- カスタムリファラを付与したいコンバージョンをCSVエクスポートする
- エクスポートしたCSVのカスタムリファラ列に、本当のリファラを挿入する
- カスタムリファラを指定したCSVをメディアアナリティクス側にインポートする
それぞれのステップに合わせて、解説します。
カスタムリファラを付与したいコンバージョンをCSVエクスポートする
まずコンバージョン一覧画面へ遷移します。
紐づくメディアをなしで検索します。
この結果を、CSVダウンロードボタンをクリックします。
ダウンロードしたファイルを、CSVファイルのエディタで表示します。推奨はGoogleスプレッドシートです。
(UTF-8の文字コードの読み書き・エクスポートに対応しているCSVエディタであれば、Google スプレッドシート以外でも問題ありませんが、EXCELのようにSHIFT-JIS, UTF16など文字コードが異なる場合、うまくインポートすることはできません。)
※アドレスバーに spreadsheet.new
と記載すると、新規のスプレッドシートを作成することができます。
CSVインポートすると、デフォルトでカスタムリファラは空白になっています。そこに紐付けたいコンバージョンのリファラを入力していきます。
完了したら、Googleスプレッドシートからエクスポートします。
再度メディアアナリティクスを開き、コンバージョンを追加をクリックします。
タブメニューでカスタムCSVをクリックします。
ダウンロードしたCSVを添付しインポートを行います。
バックグラウンドで処理されるので、その内容が完了したかどうか右側の通知欄から見ます。
成功するとコンバージョンのインポートに成功しましたと表示されます。
再度コンバージョン一覧を確認し、コンバージョンが紐づいていれば成功です。
よくある質問
コンバージョンにカスタムリファラを入れましたが、記事とメディアが紐づきません。
CSV経由でインポートしている場合、カスタムリファラに含まれる値が存在するか確認してみましょう。
コンバージョン一覧画面で、「コード」と記載されている項目がありますが、これはASPのコンバージョンIDとなります。これはASP側の内部の仕様によって異なりますが、コンバージョンID, 成果IDといった名前で指定されているケースが多いです。
※ここにメディアアナリティクス側の成果ID
このコードを、スプレッドシート上の「コード」が合致するレコードと照合し、カスタムリファラが空欄、もしくはリファラが紐づいているか確認してみてください。
最後に
コンバージョンのリファラの紐付け方法がわからない場合は、
ぜひ運営にご連絡ください。よろしくお願いいたします。