CVR改善はどの記事からやるべきかについて解説しました。

  • CVR改善をやってみたいけど、何から手をつけていいかわからない
  • 手始めにどの記事から始めたらいいんだろう

という悩みを持っている方向けに、この記事では最初に手をつけるべき記事について解説します。

3行でまとめると…

  • SEOアフィリエイトメディアのCVR改善は、PVが多い記事から対応する
  • 改善の学習のスピード、組織でCVR改善する際のモチベーション、記事の拡大した時のインパクトの3つのメリットがある
  • 勝ちパターンが分かれば、全ての記事で全てリライトする必要はない

PVが多い記事から改善するべし

まず、先に結論から。PVの多い記事から改善していくのがおすすめです。

アフィリエイトメディアの全体売上は、

  • メディア全体の売上 = 1記事ごとの売上 * 本数

となります。KPIとしては1記事ごとの売上を上げていけば良いのですが、その場合1記事ごとの売上は以下のKPIになります。

  • 1記事ごとの売上 = PV * CVR * 平均単価 * 承認率

こちらは、以前過去の動画でもご説明しました。

まず第一にPVが多いものが良いのですが、余力があれば、以下2変数も揃う記事を見ていくとよいでしょう。

  • PVがあるのに、CVRが相場よりも低い記事
  • 紹介する商材の単価が高い記事(平均単価)

具体的な分析手法については、YouTubeで解説しております。(弊社メディアアナリティクスを利用した分析になります)

PVが多い記事から改善するべき理由

さて、なぜ大通りから改善するべきか。売上のインパクトが大きいのもありますが、他にもいくつかメリットがあります。

  1. 改善の学習スピードが早く、成功パターンをすぐに発見しやすいから
  2. PVの多い記事の改善は、組織のモチベーションが上がりやすいから
  3. 横展開した時のインパクトが大きいから

改善の学習スピードが早く、成功パターンをすぐに発見しやすいから

まず、PVが多い記事に対して改善を行うと、結果がすぐに出やすいです。そのため、PDCAを高速で回しやすいというメリットがあります。

前提としてCVR改善は、慣れないうちは時間がかかります。なので、何度か失敗しながら、改善を回していく形になります。

PV数の多い記事であれば、すぐに成功/失敗がわかります。しかし、前提となるPV数が少ない場合、効率よく検証が回せません。例えば、100PVの記事で改善後の結果を分析するには、同一期間の前後の数値を見る必要があります。しかし、比較として有効なPV数の統計量的には、最低でも1ヶ月-2ヶ月はかかってしまいます。

一方で1000PVの場合、1-2週間あれば十分に効果の検証は可能です。うまくいけば1ヶ月で3-4回のイテレーションを回しながら改善を行うことができるのです。

PVの多い記事の改善は、組織のモチベーションが上がりやすいから

CVR改善をインハウス化する際の大きな壁が、モチベーションの壁です。うまくいくか分かりづらいので、即座に正のフィードバックがあればあるほど、組織の中で取り組みやすくなります。逆にフィードバックが遅いと改善がまわりにくくなります。CVR改善したことも忘れてしまいやすいです。

施策を打った後に即効性の高い施策であればあるほど、高揚感は生まれやすいです。繰り返し検証を回していくモチベーションを維持する上でも、すぐに成果の出やすい大通りの記事に対して対策するのがよろしいかと思います。

横展開した時のインパクトが大きいから

単一記事のCVR改善の成果は、その記事のみにはとどまりません。どれだけ早く勝てる型を見つけられるかによって、今後の売り上げをどれだけ上げられるかが決まっていきます。

うまく知見を抽象化して得られれば、他の記事でも横展開可能です。

例を挙げると、例えば「比較系クエリのとある掛け合わせ3語の場合、ファーストビューにとある工夫をするとCVRは1.5%程度まで上げられる」ということが分かるとします。

その場合、その知見をもとに構成案を書いて記事執筆をすれば、最初からCVRの高い記事を書くことができます。(逆にいうと記事公開後にリライトしてCVR改善するリソースを割く必要はなくなります)

もっと言えば、改善がまわりきれば単価とCVRの変数は固定できるので、記事をとにかく入れまくれば売上は低PVでもかなり上げやすいです。

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