この記事では、バリューコマースのASPを扱っている方向けに、以下の内容について解説します。
- バリューコマースのリファラを取得する方法について知りたい
- バリューコマースのリファラは何割くらい取得できるのか知りたい
- バリューコマースのリファラが現在取得できていないので、確認する方法について知りたい
バリューコマースでリファラを取得する手順
バリューコマースでリファラ取得を行う場合、以下の手順でリファラを取得できます。
1. ログインする
バリューコマースのログイン画面から、ログインを行なってください。
2. 成果一覧ページへ移動する
コンバージョンが生じている一覧ページへアクセスをお願いします。
バリューコマースでは、注文別レポートを見る
というページからアクセスすることができます。
期間
と注文ステータス
を選択します。
3. CSVダウンロード
CSVダウンロード
というボタンから、コンバージョンのログデータをダウンロードすることができるのです。
バリューコマースのリファラは何割くらいが取得できるのか?
バリューコマースのリファラの取得は、全体的に何割くらい取れるものなのでしょうか?
正確なHTMLマークアップを実施することで、約80-90%のリファラを確実に取得できることが明らかになっています
(弊社が運営しているアフィリエイトメディアの売上改善サービス「Media Analytics」のデータから算出)
バリューコマースのリファラが表示されていない場合の対処法
以上の流れに従えば、大抵の場合リファラを得ることができますが、しばしばリファラが適切に表示されないケースが多いです。
リファラが取得できない場合、大概は以下のような状態になることがよくあります
- リファラは取得できているが、ドメインしか表示されていない場合
- リファラが全く取得できていない場合
- 特殊な案件を扱っている場合
リファラは取得できているが、ドメインしか表示されていない場合
リファラは取得していますが、ドメインのみが表示されている場合、基本的にHTMLタグの設定を変えることで対策できます
以下のタグをheadタグ配下に埋め込めばOKです。
<meta name="referrer" content="no-referrer-when-downgrade"/>
詳しい技術的な内容を補足して説明しますね。
ブラウザの標準設定では、実を言うとリファラはドメインのみを転送するように設定されています
具体的に言うと、HTMLに何も設定していない場合、<meta name=”referrer” content=”origin-when-cross-origin” />
というタグが付与されます。
このタグは、「リファラーを異なるドメイン」のサービスに送らない設定になっています。(このコードが埋め込まれていなくても、ブラウザのデフォルトの設定では、origin-when-cross-origin
になっています。
<meta name=”referrer” content=”origin-when-cross-origin” />
そのため、例えばアフィリエイトメディア https://example.com/tensyoku-agent-reputation
から、 https://recruit-agent.com
へ遷移した際に、リファラを渡す場合、異なるドメイン間へ遷移するため、リファラーはorigin、つまりドメインのみしか渡されなくなってしまうのです。
そのため、何も設定しないと、ドメインだけが引き渡される状態になるのです。
なので、以下のタグをheadタグ配下に埋め込めばOKです。
<meta name="referrer" content="no-referrer-when-downgrade"/>
詳しくは、下記の記事を参照してください。
リファラーがコンバージョンで取得できない時に見直すべき3つの要素
https://blog.media-analytics.jp/tracking/referer-tracking-by-meta-tag/
リファラが全く表示されない場合
リファラを渡す設定にするためには、norefererを排除することが必要です。
<a href="//af.moshimo.com/af/c/click?a_id=2551079" target="_blank" rel="noopener">公式サイトはこちら</a>
リファラが全く確認できない状況では、リンクがリファラを転送しない設定になっている可能性があります
通常、コンバージョンが起きていると推測される記事に対して、以下のリンクのrel属性にnorefereerが指定されていないか調査してください。
<a href="//af.moshimo.com/af/c/click?a_id=2551079" target="_blank" rel="noopener noreferrer"> 公式サイトはこちら</a>
リンクにnorefererが含まれている場合、そのURLからリファラは送信されないように設定されています
詳しくは、下記の記事を参照してください。
リファラーがコンバージョンで取得できない時に見直すべき3つの要素
https://blog.media-analytics.jp/tracking/referer-tracking-by-meta-tag/
特殊な案件な場合
- Amazonアソシエイト
- 楽天市場
特殊なアフィリエイトを運営していて、上記のようなASPを使わない場合、純正のサービスからリファラを取得することは不可能です。
その場合の対応方法について記載します。
初めに、Amazonアソシエイトに関しては、バリューコマースアフィリエイトを利用してAmazonアソシエイトの登録をしてください。
バリューコマースのアフィリエイトリンクを使用すれば、バリューコマースを通じてリファラを獲得することが可能です。
もしもアフィリエイトを介して楽天市場の案件を扱うと、リファラを獲得することができます。
リファラを取得できるようになるとできること
コンバージョンのリファラを取得する有利性は、大概以下の観察点となります。
- 記事ベースでの売上指標が見れるようになるので、改善の方針がわかりやすい
- 記事ごとの売上によって、対策の優先順位をつけられるようになる
- メディア全体の売上の増減の原因を特定し、科学的に売上を分析することができる
順におって説明しますね。
記事ベースでの成約率を見ることができるため、改善の方針がわかりやすい
記事ごとの売上目標が見えるようになると、売上改善の方向性が一目瞭然になります。どの記事がCVを引き起こしているかがわかれば、ASPのコンバージョンデータとGoogle Analyticsなどのデータを組み合わせて、1記事ごとの
- 発生金額
- PV
- CVR
- アフィリエイトの平均単価
- 承認率
- 承認金額
などのKPIが計算できるようになります。
これらの数値を計算することにより、どのKPIを改良すれば収益が増加するのかを具体的に理解することが可能です。
「転職エージェント 評判」というキーワードの平均CVRが0.8%~ 1.5%とすると、現状のCVRが0.4%であれば、売上の改善可能性は2倍から3倍になります。
「売上を伸ばそう!」と考えたなら、ランキング以外の要素でも売上を増加させることが可能です。
記事ごとの売上によって、対策の優先順位をつけられるようになる
記事ごとの発生収益やKPIを確認できることで、可能な最大利益を理解することができます
たとえば、一位に表示されたときにPVが500で、キーワードのカテゴリによりCVRが2%、アフィリエイトの単価が交渉しても最大で1万円しか増えない記事が存在する場合、最大の発生金額は次のようになります。
- 最大発生金額 = 500(pv) x 2%(cvr) * ¥10,000(平均単価) = ¥200,000
このように全ての記事を計算していくと、
- この記事いくら頑張ってもマックスでも¥10,000しかいかなくない?
- この記事は、ちょこっとCVR改善するだけで、+¥200,000伸びる
ということに気づけるようになります。
つまり、大幅な改善が可能な施策に力を注ぐことができるということですね。